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はじまり
「は!?!?嫌だ!!!絶っっっったいにヤダ!!!!!!!」
「明輝…そこをなんとか。ね?」
「んぐ…ずるいよ…。俺が慶さんに頼まれたら断れないの知ってる癖に…」
「私も明輝には平穏な学生生活を送ってほしいという気持ちはもちろんあるんだ…。だが急遽会長がどうしても学園を空けることになってしまってね…。やはり優秀な人材が多いとはいえ彼が抜けてしまうのは生徒会にとって痛手だ。そこで優秀な明輝に生徒会に入ってほしいんだ。どうしても頼めないかな?」
「うぅ…ほんとは物凄く嫌だよ?でも他ならぬ慶さんの頼みなら…仕方ないなぁ…引き受けるよ。」
「ほんとうかい!?明輝!ありがとう!」
「慶さんの役に立てんならいいよ」
はぁ。面倒なことになってしまった。
紹介が遅れたな、俺は橘明輝現在2年生だ。
そしてこの人は神崎 慶さん
俺の通ってる学園の理事長をしてる。
うちの学校は超が着くほどの金持ちが集まる全寮制の男子校だ。
同性愛が大半をしめてたり人気投票で生徒会のメンバーが決まったりかなり変わった学校。
うちの学校は王道学園だ〜!ってよくわかんない事言ってる奴が前にいたなぁ。
でたった今俺は会長が学校に居ない期間生徒会に入ってくれと頼まれていたところ
生徒会って美形軍団なんだよね。いっしょにいたら俺の平凡さが際立つから嫌なんだけど
まーもうやるしかない。うん。
「明日の朝礼で明輝の紹介をするからね」
「ん。わかった」
「そうだ、生徒会に入ったら寮の部屋生徒会専用の階に移動できるけど、どうする?」
「あ〜、どうしよ。俺今の同室者と離れたくないんだよね」
「そっかぁ。なら特別にその子も一緒に移動すればいいよ」
「えっ!?いいの!?あいつに確認取ってみるね!!慶さんありがとう!!大好き!!」
「はは、私も明輝が大好きだよ」
「うびゃあ、なに、甘あまぁ笑笑 じゃあ俺そろそろ戻るね」
「ああ、時間取ってくれてありがとう」
「ううん、じゃあまた明日〜!」
俺は理事長室を後にして同室者の元に向かった
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