はじまり

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俺は今寮に向かっている この学園無駄に広いからどこに向かうにも時間かかんだよな〜 おっ、ラッキー、エレベーターちょうどきてんじゃん それにしても生徒会かぁ…。 親衛隊?に入ってるやつとは割と面識あるけど生徒会のメンバー自体とは全く関わりないんだよなー 正直顔がいいってこと以外知らん。 なんなら顔と名前も一致せん。 ま、なんとかなんだろ よーしやっとついた ガチャ 「ただいま〜!!!」 「おう、おかえり」 この銀髪長身イケメンは俺の同室者の城岡(シロオカ) 和騎(カズキ)だ 「和騎会いたかった〜!!!」 ふかふかのソファに座ってる和騎の膝の上に座りこんで和騎に抱きついた 「はは、まだ別れて2時間くらいしか経ってねーだろ」 「ふへへ」 和騎は俺の頭を撫でてくれている 和騎の肩に頭をぐりぐり押し付ける 「なー和騎聞いてよ」 「なんだ?」 「俺生徒会に入ることになった」 「…は?」 にこにこしてた和騎の表情がなくなる 「会長がいなくなる間だけなんだけどさぁ。やっぱあの人のたのみは断れなくてさぁ」 「…」 「でさぁ、生徒会専用の寮部屋に特別に和騎も一緒に移っていいよ、って言ってくれたから俺と一緒に来てくれない?」 「まて。俺はそんなものに入るなんて反対だぞ。」 「うぅ…俺も入りたくはねーよ?でもさぁ、慶さんホントに困ってるみたいだったし…俺あの人に何も返せてないから、頼み事は断りたくないんだよ…。」 「…はぁ。分かった。俺も寮部屋ついていく。ちゃんと毎日帰ってこいよ?」 「和騎…!うん、あたりまえだろ!」 ぎゅーっと強く和騎に抱きつく 和騎はずっと頭を撫でてくれてる 「和騎…ほんとにありがとう」 「…ああ。そろそろ飯作るか」 「うん、そうだね!今日何作る?」 「そうだな…冷しゃぶでも作るか」 「お!いいね〜」 俺たちは基本的には掃除とか洗濯とかは分担してやってるけどご飯はいつも一緒に作ってる この時間がなんだかんだ1番好きかも、なんて。
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