はじまり

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「おやすみ和騎」 「ああ、おやすみ明輝」 寮にはしっかり2部屋備えられてるんだけど俺たちはいっつも同じ部屋で寝ている 隣に並んだベッド。和騎から寝息が聞こえ始めた 「俺も寝よ…」 「……て………た!」 「あん……せ…で!」 「さっさと消えて頂戴!!!」 「ハッ」 「…はぁ………はぁ………はっ………はぁ………」 また…あの夢… いつまで見続けないといけないんだよ… 「明輝」 「ハッ …ごめん、起こしちゃった?」 「明輝、おいで」 そう言って和騎は自分の掛け布団を上げて俺のスペースを作ってくれた 「和騎…」 俺は和騎のベッドに入った そしたらぎゅっと抱きしめて背中をぽんぽんしてくれる 「…俺もうかずがいないと生きていけねぇかも………」 「俺もお前がいなくなったら生きる価値なくなるかもな」 「ははっまたまた……」 「別に冗談じゃあねぇよ」 「ふふふ…」 「…聞いてねぇなこりゃ」 和騎の心臓の音聞こえる…安心する……… 「…寝たか。おやすみ、明輝。」 そう言って和騎は俺の額にキスを落とした
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