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「えっ?」
イキナリ間宮に突っ込まれて私は動揺した。
「イヤ…さぐってたっつーか…」
私はあせりながら
「実は…最初はサ、浜岡って自殺なんかするようなヤツじゃないよね…って疑問から、橋江と一緒に動いてたんだけど、オレはサ、てっきり秋地の犯行だと思ってたんだ。
この紙が存在してるからね。
橋江だって、そう言ってたんだから。
でも本音は秋地犯人説に異論があったみたいだね。
のちに、オレにナイショで個人行動に移った。
それは、真犯人を恐喝する為だったと、アトで判った。
オレもアイツには、イッパイくわされた訳だ」
「そっかー…ヤツはオレが怪しいと睨んだんだ…」
判らないのはソコである。
橋江は何故、秋地以外に犯人がいると思ったのだろうか、と思っていると
「同窓会の時のオレの言動に、橋江は違和感を感じたんだろうな」
間宮は後悔の顔を見せた。
「同窓会で橋江と、何があったんだ?」
私は間宮に顔を向けた。
「さっきも言った通り、オレ、秋地のこと知らんってことで回ってただろ?橋江とも秋地の話しになったんだ。
そしたら、秋地は1年半前、大腸ガンで亡くなったって聞いて、オレ、(えっ!マジ!)てビックリして
『そんなバカな。信じられない。そんな風には全然見えなかった』なんて、言っちゃった訳よ。
小学生んトキから25年も会ってないハズなのに、フツーはそんな言い方しないわな。
オレも言ってから、アレっ、この言い方マズかった?とは一瞬、思ったんだけど、ヤツも違和感を持ったんだろうな」
言われてみれば、なるほど確かにそうかもしれないと私は思って、頷いた。
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