10. 君に逢いに行く

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 耀くんは出し入れをする度に微妙に角度を変えてきて、私の反応をうかがっている。それだけでなく同時に乳首を弾いてきて、そっちの刺激に反応してしまった。クリトリスも触られて、痛みから意識が逸れる。そのうち湿った水音が大きくなって腰を打ち付ける速度もリズミカルになり、音も連続的になってきた。お腹の中、さっきまでとは違ったじんわりとした快感が立ち上がってくる。 「耀くん……!」  まるですがるように両手を伸ばすと、すぐにギュッと握ってくれた。より強く繋ぎ合わせようと、指と指が絡み合う。 「由香里ちゃん」  はぁはぁとあがる息の中、耀くんが私を呼びかける声が心に響いた。余裕の無い、切羽詰まった声。私の中で耀くんが果てようとする。なんて愛おしいんだろう。キュンと自分の中が締まった感じがして、それを受けて耀くんが大きく腰を突き出した。 「出る……っ!」  ビクンと跳ね上がる振動。何度かそれが続く。ゆるく腰を動かしたあと、耀くんが深い息を吐いた。 「……終ったの?」  よく分からなくて、そっと聞いてみる。 「うん」
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