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あとがき
『無自覚万能王女様は、今日も傲慢な転生者を悪気なく退治している。』をお読みいただき、誠にありがとうございました。
突発的に始めた物語でしたが、予想外に多くの方に目を通して頂けて本当に嬉しかったです。
当初は毎日更新するつもりもなかったのですが、あまりの反応の良さに舞い上がって、ちょうど1か月で完結させてしまいましたね……。
本編は完結ですが、キャラの過去話や細かい設定なんかを思いついたら、その都度番外編として更新しようと思います。
その時はまた遊びに来て下さると嬉しいです。繰り返しになりますが、本当に沢山の応援を頂きありがとうございました。
――さて、ここから先は作品を書いていた時の裏話ですので、作品語り、作者語りや裏設定などが苦手な方は、飛ばしてくださって構いません。
物語の終わり方は初めから決まっていたのですが、「読者の方がエヴァとハイドの恋物語を期待していたら最悪の終わり方だな」「がっかりさせてしまうかな」なんて不安に思いつつ書き上げました。
結構ハイド=アデル、ジョー=スノウアシスタントと匂わせるような描写を散りばめていて、もしかすると途中で気付いた方が多かったのかな? とも。
実はハイドとアデルが恋仲で~なんて読者の方にミスリードさせたかったのですが、そこまでの技量は私にありませんでした。
エヴァは女性を呼ぶ時に「貴女」、男性相手には「貴方」を使わせていたのですが、ハイドを呼ぶ時だけは「あなた」でした。(私の誤植がなければ)
そして作中、ハイドとアデルが同時に出て来る事はありませんでした。
エヴァがハイドにやたらと「アデルお姉さまに聞いて来て」とか「お姉さまから受け取って来て」とかお願いするのは、直接的でありつつとても遠回しなお願いなんですよね。
だからハイドは「嫌味ですか?」なんて聞く事もあった訳です。
もしお時間がありましたら、改めて最初から読んでみると また話の見え方が違ってくるかも知れません。
ただただヒロインナノヨ伯爵令嬢1人が振り回されているだけの、可哀相なお話ですけれど。
タイトル「無自覚万能王女様は、今日も傲慢な転生者を悪気なく退治している。」の「王女様」は、エヴァでありアデルでもあります。ダブルミーニングですね。
どちらも悪気なくヒロインナノヨ伯爵令嬢をぎゃふんしてしまうので……当初はもっと綿密にぎゃふんを描写するつもりだったのですが、でも別にヒロインナノヨがメインじゃあないしなあと思いとどまりました。
しかしタイトルに「退治」と入れておいてコレでは、ざまあを期待して読みに来て下さった方はがっかりしてしまったかも……。
現時点で万能王女の続編は考えていませんが、予定は未定なので分かりません。
もしよければ、感想や応援など頂けると嬉しいです。「あのキャラの話が読みたかった」「その後を読みたい」「あのキャラをもっと掘り下げて欲しかった」なんてお声があれば、大喜びで応えたいと思います。
それでは最後になりますが、あとがきまでお付き合いくださってありがとうございました。
また必ず更新しますので、その時はよろしくお願いいたします!
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