君の眩しさを撮りたい

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「……なんか、ホントに写真通りの人なんですね。嘘も飾り気もない、素直過ぎて……逆に怖くなる」 「怖い?」 「ええ。僕の仮面、剥ぎ取られそうで。米谷くんも気を付けないと、この人、無意識に本音バリバリ引き出していっちゃ……え?」  穏が健太と緊迫感のある対峙を繰り広げていた片隅で。 「はい! ロックはあんまり聴かないんですけど、『夢羽舞』は好きで。『白銀の王冠(プラチナクラウン)』時代の綺群(きむら)さんの動画とかも、めっちゃカッコいいですけど! あ、もちろん蓮さんも! 『煌めく星空の下で(きらほし)』聴いた時、脳内に雷落ちましたよ!」 「だよね! あれもスゴいいいよね! 僕『白銀』、一目でハマって、ずっとファンなんだ!」 「あ、だからその指輪、『白銀』のファンアイテムですよね?! 私もう10年、いや5年早く生まれていたら、絶対生で観に行ったのに!! あ、でも生で蓮さんに会えただけでも、僥倖……超ハッピーです!!」 「いや、俺なんて、ホントにたいして役にたってなんか……」 「「そんなことありません!!」」
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