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「……………好き…」
今のわたしは“ゆかり”
碧くんの事が好きなのは、当たり前。
だけど……っ
「…好き。好きなの。
碧くんの事が、頭から離れられないくらい。
それぐらい、好きなの…っ!」
だけどもうそれは、“ゆかり”の言葉じゃなかった。
わたしの…“さおり”の本当の気持ち。
言っちゃダメなんだけど、もう隠せないよっ
わたしも今日のデートで、碧くんへの想いを再確認してしまったから…!
「…ゆかり……」
「ごめんなさい!!
わたしは、ゆかりじゃない!!」
もう隠せない。
内緒になんてできないよっ!
全部話そう。
あの時の“ゆかり”がわたしだった事を謝らなきゃ。
そして、はっきり言ってもらうの。
“オレが好きなのは、ゆかりの方なんだ”
って………。
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