巡り会えたホンモノの恋

6/12
前へ
/166ページ
次へ
「オレと碧もよく似た双子だって言われてたけど。 さおりとゆかりも、本当によく似てるんだね」 「双子…っ? 碧くんも双子…だったの!?」 パチパチと、まばたきをしては碧くんの顔を凝視してしまっていた。 えっ じゃあ、碧くんのもう1人の双子の相手は… 「オレはね、碧とは違う高校に行ってるんだよ。 だから、ゆかりの事は何となく聞いてたけど、さおりの事は全然知らなかった。 まさかオレたちと同じ、双子だったなんて」 「違う 高校…っ じゃあ、碧くんは碧くんじゃなくて…」 「海(ウミ) 兄弟で “碧い” “海” ってね。 ま、覚えてもらいやすい名前だけど」 「海…くん…?」 「そう」 自分も同じ事をしていたとは言え、まさか碧くんまでもが双子だったなんて思わなかった。 だけど、だからこそ今までの事を振り返ると、そういえば納得できる事ばかりかもしれない。
/166ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加