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「オレと碧もよく似た双子だって言われてたけど。
さおりとゆかりも、本当によく似てるんだね」
「双子…っ?
碧くんも双子…だったの!?」
パチパチと、まばたきをしては碧くんの顔を凝視してしまっていた。
えっ
じゃあ、碧くんのもう1人の双子の相手は…
「オレはね、碧とは違う高校に行ってるんだよ。
だから、ゆかりの事は何となく聞いてたけど、さおりの事は全然知らなかった。
まさかオレたちと同じ、双子だったなんて」
「違う 高校…っ
じゃあ、碧くんは碧くんじゃなくて…」
「海(ウミ)
兄弟で “碧い” “海” ってね。
ま、覚えてもらいやすい名前だけど」
「海…くん…?」
「そう」
自分も同じ事をしていたとは言え、まさか碧くんまでもが双子だったなんて思わなかった。
だけど、だからこそ今までの事を振り返ると、そういえば納得できる事ばかりかもしれない。
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