初恋の思い出

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「見て!雨が上がったよ」   彼女が明るい声を上げる。   空を見上げると、雲の合間からまばゆい光が差し込んでいた。 いつの間にか雨は止んでいたようだ。 あたりはオレンジ色に包まれて、小さな公園が幻想的な場所に見えた。 「わたし、もう行かなくちゃ」   俺が夕日に見とれている間に、彼女はそう言って公園を去っていった。 笑顔で手を振る彼女。 雨上がりの公園はキラキラ輝いていてとてもきれいだった。
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