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夜も眠ることも好きなのに
暗闇に浮かぶものたちがひどく苦しい時がある
背筋の泡立つグロテスクな集合体のイメージ
悔やんでも悔やみきれない過ちや
煮えるような苦い過去
さっさと忘れてしまえば済むような瑣末事たち
かわるがわる浮かぶそれらに
私はたまらず飛び起きて剃刀を手にする
肘から下に刻まれた細い線たちを私が後悔することはないでしょう
誰が私を助けてくれた?
誰が私を救ってくれた?
溺れる私にわたしをすくうことなどできるわけもなく
その場凌ぎの優しささえ届かない地獄で
その場凌ぎの痛みだけが私を救ってくれる
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