黒い咆哮

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黒い闇のなかで、かすかな呼吸をしている黒いSmellが、黒いSnakeに向かって、少女がやすんでいる部屋の硝子窓のほんの隙間から、中へと、侵入していった。少女は、ベッドでやすんでいた。黒い闇のなか、黒いSnakeは、黒いSmellと共に、少女のベッドのなかに侵入する。 そして、少女の爪先を這いあがり、ネグリジェのなかに侵入すると、最終的には、少女の陰部のなかに侵入して、交合、した。交合、の瞬間、黒いSnakeに乗った黒いSmellは、これ以上ないという程の異臭を放ち、それは、黒い霧のように、部家に満ち、悪魔の姿をとって、少女に、敢然と襲いかかるのだった。少女は、額に汗し、魘されていたが、交合がすすむにつれて、悪魔と一体と成り、恍惚の表情を、ついに、浮かべた、、、、、、悪魔は、少女の表情を、眺めて、笑いながら、勝どきの咆哮を、あげ放った。悪魔が、勝利した、瞬間に見えた。外では、無数の黒い矢が、地上へと、黒い空より、次々と降って来た。夕立ではなかった。悪魔の子孫たちの群れでしかなかったのだった。悪魔が、笑った。執拗に、笑い続けた。天使たちへの、まるで、あてつけのごとく。彼等、、、悪魔、、、の、勝利は、いつまで、続くのだろうか?不安であった。
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