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戦闘機の動きがピタリと止まった。機銃掃射が停止して攻撃が止む。それと同時に、聖夜は拳を握りしめ、加速しながらウォンリィに突っ込んだ。
「食らえ!」
「なっ……」
ウォンリィは一瞬驚いた表情を見せたが、すぐにメモ帳を開いた。すると、聖夜の目の前に光の球体が現れ、刀を持った剣士になった。
「何……!?」
剣士は聖夜に向かって刀を振るう。それをギリギリで躱すと、聖夜は剣士と距離を取った。
「こんなの……まるでお伽話だ……」
「ふっ……僕の『スケッチ』をなめないでほしいね」
ウォンリィは不敵に笑った。
「さあ、そいつを倒せ!」
ウォンリィの声に応えるように、剣士は聖夜との間合いを一気に詰めた。
「っ……『加速』!」
素早く繰り返される刀の攻撃を躱しながら、聖夜は攻撃の機会を窺う。しかし、剣士には一向に隙が生まれない。
(どうすればいいんだ……!)
その時だった。
「当たって!」
1本の矢が、剣士の腕に突き刺さった。痛みのあまり、剣士は刀を持つ手を離す。聖夜が矢の飛んできた方向を見ると、そこにはウォンリィが先程投げ捨てていた弓を持った旭がいた。
「旭!」
旭は地面に落ちた刀を拾うと、ウォンリィに向き直った。
「お前は……脱走した小娘!」
「あなた達の好きにはさせない……!」
「生意気な……!痛い目に遭わせてやる!」
ウォンリィはそう言うとメモ帳にペンを走らせた。しかし、聖夜が素早くウォンリィの元へ突っ込んで、その手を蹴り上げた。
「させるか!」
「痛……!」
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