34 作戦開始

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『このまま、我々は支配されてしまうのでしょうか……特部は何か対策を取っているのですか?』 『ええ。……勿論です』  千秋は毅然とした態度で頷いた。 『アビリティ課とも協力して、敵の本拠地を叩きます。特部は長きに渡って高次元生物から人々を守るために戦ってきました。……今回も、負けるつもりはありません』  千秋の真剣な言葉に、記者達が静まり返る。 『必ず、皆さんを守るとお約束します』  千秋がそう言うと、画面の向こうから拍手喝采が聞こえてきた。  しばらくして中継が切れ、普段と同じニュース画面に切り替わる。 「……総隊長の言う通りだ!」  聖夜は勢いよく立ち上がり、隊員達を見た。 「全力で戦って……ノエル達を止めよう。それで、これ以上高次元生物で傷つく人が居ない世界にするんだ!」  聖夜の言葉に、その場に居た全員が頷いた。 「……うん。そうだね」 「俺達の本気、見せてやらないとな!」 「ええ。頑張りましょう!」 「き、緊張するけど……頑張る……」 「……言われなくても、そうするつもりだ」  皆から同意され、聖夜はニッと笑った。 (……もう迷ってられない。俺は特部なんだ。高次元生物からみんなを守るために、戦い抜いてみせる)  聖夜は心の中で覚悟を決め、真剣な顔で頷いた。そんな聖夜の様子に、旭は思わず見とれる。 (やっぱり聖夜って、キラキラしてる。『未来予知』で視たとおり……かっこいい)  その時。 『アビリティ課から連絡が来ました。隊員の皆さんは、朝丘病院に向かって下さい!』  真崎による放送が聞こえ、全員が立ち上がった。 「みんな、行くよ」  白雪の言葉に全員が頷き、ワープルームへ急いだ。
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