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「っ……うるさい……!」
ノエルは柊を突き飛ばした。
「僕に……僕に、知ったような口を聞くな!!」
ノエルは黒い剣を生み出し、柊に向けた。
「く……『氷結』……!」
白雪は聖夜達の触手を凍らせ、バラバラに砕いた。聖夜達が解放される。
「二度と喋れなくしてやる……!」
「っ……!」
「柊!『加速』!!」
ノエルが柊に剣を振り下ろす。しかし、聖夜が物凄い速さで柊を庇うように抱き締めた。
剣が聖夜の左腕を斬りつけ、彼の腕から血がボタボタと零れ落ちる。
「うっ……!」
「聖夜!!」
痛みに顔を歪める聖夜を見て、ノエルは嘲るように笑った。
「馬鹿だな!こいつのことなんか、見捨てれば良かったのに!!」
「……そんなこと、絶対にしない……!」
聖夜は左腕を庇いながら立ち上がると、ノエルを睨んだ。
「柊は仲間で、家族で……大事な妹なんだ!絶対に俺が守る!!」
「聖夜……!」
柊も立ち上がり、聖夜を支える。
「大切な人を守りたい気持ち……ノエルにだって分かるでしょ?私達も、ウォンリィ達も……みんな同じ気持ちなんだよ!!」
「っ……うるさい……!!黙れ!!!」
ノエルは聖夜達に斬りかかった。2人はそれをなんとか躱すと、嘗て眞冬に教わった体術の構えをとった。
「……来るならこい!」
「くっ……うわあああ!!!」
ノエルは聖夜に突っ込む。しかし、聖夜はそれを躱し、剣を持つ腕を締める。
「うっ……!」
ノエルの手から剣が落ちる。
「柊!」
「うん!」
柊が剣を拾い、ノエルの首筋に当てた。
「……降参して」
「っ……」
2人はノエルを完璧に押さえ込んだ。……しかし、その時。
「くっ……あはははは!!」
ノエルが高笑いすると、彼の体が闇が纏わり付いた。
次の瞬間、ノエルは物凄い力で聖夜を振り払い、柊の持つ剣を折った。
「なっ……!?」
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