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「……君の言葉、信じる」
「ノエル……!」
「守ってよ。僕達からこの時代を守ったように……僕達の時代も守って」
ノエルはそう言って、微笑んだ。
「うん!もちろんだ!」
聖夜もノエルに笑顔を見せ、右手を差し出した。
「じゃあ、仲直りの握手だ!」
「え?仲直り……?」
戸惑うノエルの右手を、聖夜はしっかりと握る。
「次会うときはさ、平和な未来を想う仲間、だな!」
「仲間……僕と、聖夜が……?」
「うん!」
聖夜に屈託のない笑顔を向けられて、ノエルは顔を赤くした。
「……なんか、照れるな」
「嫌か……?」
「……ううん。悪くない」
ノエルはそう言って微笑む。そうしていると、屋上に千秋達も現れた。
「……聖夜、みんな」
「総隊長!」
「無事に任務を果たしたようだな」
千秋はそう言って微笑む。しかし、すぐに真面目な顔に戻ってノエル達を見た。
「君達のしたことは、決して許されることじゃない」
「……そう、だよね……」
ノエル達の表情が曇る。
「……死刑でもなんでも……どんな罰でも受けるよ」
ノエルは覚悟を決めて、千秋を見つめた。しかし、千秋は優しく微笑んで続ける。
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