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「……生きなさい」
「え……?」
「高次元生物によって命を落とした人達の分も、生きなさい。罪と向き合って……生き抜いて……決して投げ出さず、その人生を全うするんだ。それが、君達の使命だ」
千秋の穏やかな声色に、ノエル達は言葉を失う。それに対して微笑みながら、千秋は言葉を続けた。
「私達も前を向く。亡くなった人達の分も、生き抜いてみせる。聖夜、そうだろう?」
千秋に尋ねられ、聖夜はしっかりと頷いた。
「はい!……俺達は、今を生きる。幸せな未来のために……前を向いて今を積み重ねる!だから!」
聖夜はノエルに明るい笑顔を見せた。
「だから……未来で待っててくれ!」
「聖夜っ……!」
ノエルの目から涙が零れ落ちる。
「……分かった。待ってるから。未来で、待ってるから……!」
そう言って、ノエルは泣きながら笑った。
そうしてノエルと聖夜が笑い合っていると、なんと空から屋上に向かってタイムマシンが降りてきたのだ。
「私が送っていく。乗りなさい」
窓が開いて、明日人が顔を出す。それを見て、ウォンリィ達がタイムマシンに乗り込んでいく。
「……聖夜」
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