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ノエルはタイムマシンの前で、聖夜に振り返った。
「……君達の未来が、光に満ちたものになりますように」
「……うん。絶対、そうしてみせる!」
ノエルは聖夜に穏やかな笑顔を見せ、タイムマシンに乗り込んだ。
「……タイムマシン、発進!」
明日人の掛け声で、タイムマシンが宙に浮く。しばらくして、タイムマシンは七色の光に包まれ……姿を消した。
「……行っちゃったね」
「ああ……そうだな」
聖夜と柊は、タイムマシンが去って行った空を見上げた。
「……2人とも、感傷に浸ってる場合じゃないぞ」
それを見た千秋が、微笑みながら隊員達に告げる。
「これから町の復興作業だ。みんな、町のために、もう少し頑張ってくれ」
「了解!」
聖夜達は元気よく返事をした。
(……明るい未来のために、今を生きよう。前を向いて、進み続けるんだ)
「……行こう、柊!」
「あ、ちょっと!待ってよ!」
聖夜は微笑みながら、屋上から駆け出した。
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