22 東日本支部

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 草谷に連れられてやって来たのは医務室だった。 「失礼します」  草谷についていき部屋に入ると、苦しむ人々でいっぱいのベッドが目に入った。どの人も顔色が悪く、苦しそうに呻いている。  その様子を見て、柊は思わず顔を顰めた。 「何これ、酷い……」 「この様子……毒か何かですか?」  翔太の問いかけに、草谷が苦い顔で頷く。 「その通り。ここ数日で沢山の町の人が運ばれてきた……でも、出所が分からないんだ。事故なのか、事件なのか……人によるものなのか、高次元生物によるものなのか」 「それで今、特部が調査してるんですね」 「そう。2人には調査を手伝ってもらいたいんだ。毒の原因を突き止めて、犯人を止めてほしい」 「分かりました」  2人がしっかりと頷いたのを見て、草谷は口を開いた。 「それじゃあ、まずうちの隊員に挨拶してもらおうか。それから作戦を説明するよ。ついてきて」  2人は草谷に促されて、医務室を出た。  談話室に入ると、東日本支部の緑色のマントを身に纏った4人の少年少女がいた。 「あ、翔太君!」  キャスケットを被ったショートヘアの少女は、翔太の姿を見つけるなり、目を輝かせる。翔太は真面目な顔のまま、彼女に会釈した。 「お久しぶりです。鈴さん」 「久しぶり!……と、新しい子もいるから、自己紹介をしようかな」
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