つぐみ、とける

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本当にゴロゴロと、そしてイチャイチャと土曜の午後を過ごし、夜、横になったベッドで 「つぐみ…一回だけ…いいか?」 稜牙が私の胸に手を這わせながら聞く。 「午後もずっと引っ付いてて…もうどっちが私の体でどっちが稜牙の体かわからないんだけど…」 「最高じゃねぇか…」 こうして始まった愛のある行為は一回という通りではあったが…とても長い長い一回で 「稜牙…昨日…何時間繋がってたのかな?」 と思わず日曜の朝目覚めた時に聞いてしまった。 「わかんね」 彼は目を閉じたまま私を腕に閉じ込めたかと思うと片手を下げる。 「でも…もうここきゅっと閉じてんのな…俺が何時間も入ってんのに」 「そう言いながら…指入れないで…ぅん」 「すっと入っちまった…このままもう少し寝る…脚も開かなくていいから」 「…」 稜牙は私を片腕で抱きしめ目を開けぬまま彼の方を向いて横になる私の中に指一本を入れている。まだ眠そうな彼に抵抗するのも悪いかと私ももう一度目を閉じた…が、そうすると彼の指に神経が集中してしまい妖しい気分になってくる。 やだ…私、朝から何考えてるんだろ…散々もう抱かれたあとじゃない…意識的に妖しい気分を打ち消そうとすればするほど彼の指が気になって仕方ない。私の気持ちを知るはずもない稜牙が静かな寝息をたて始めたのが聞こえると、私は妖しい気分に負け小さく腰を動かした。
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