つぐみ、とける

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脚を閉じたまま彼の指が私の中を動くよう腰をゆっくりと動かす。イケないコトをしているようで…その刺激を求める場所がじわりと熱を持つ。誰に見られている訳でもないが恥ずかしくなり彼の胸にそっと顔を埋め背中に腕を回した。そして…きゅっと抱きつくだけよ、決して自ら脚を開こうと思っているわけじゃない…自分自身に言い訳をしながら彼の脚に自分の脚を絡めた。 それだけで先ほどとは違った刺激になり‘もっと’と言いたくなる。でも私にはこれ以上無理…そう思い大好きな彼の鼓動に耳を澄ませる。ぴくっ…稜牙の指が小さく動いたがそれだけで止まった。が、また…ぴくっぴくっ…関節が痙攣するかのように動く…起きてる? 「…稜牙?」 彼の胸元から顔を上げそっと呼んでみるが返事がない。 「稜牙…起きてる?」 「寝てる」 そう言った彼は私の中で指をぐるぐるっと回した…ひゃぁ…ん… 「腰振れよ…好きに動け…俺を使うのは大歓迎だ…ここ…ここだろ?ここに当たるように…」 「…ぅん…ぉきてた?」 「ずっとな…つぐみが俺の指でイッテくれるのを楽しみにしてた…ほら…動け…俺の全てはお前のものだろ?使えよ…両手貸そうか?」 「…もう今日はお買い物行かなくちゃ…」 「こんなに火照ったままで?」 「っ…稜牙がしてよっ…」 「この指で?」 「…意地悪だ…」 「くくっ…買い物に行く体力を残すために聞いてやっただけだが?」 また楽しそうに言う稜牙のすっかり大きくなったモノを擦りながら 「コレでもいい?コレがいいな」 とお願いしてみた。また私の負けだ…稜牙には勝てる気がしない。
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