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私、大ヶ崎 霊夢(おおがさき れいむ)は、何の変哲もないただのフリーターだった。
アルバイトをしても長くは続かず、転々とするばかり。
なにをしても上手くいかず、取り柄さえも見当たらないそんな私は、ただただ過ぎていくばかりの時間の流れに身を任せるしかなかった。
つまらない毎日。
つまらない生活。
つまらない人生。
そう嘆いてばかりいた私の人生は、あの日のあの瞬間、大きく変わった。
深夜のコンビニのバイトの帰り道。
連勤が続き、そこに来てたちの悪い客に絡まれたさんざんだったこの日は、普段よりもどっと疲れが溜まり、ボーッとしながら帰路に着いていた。
どこか一点を見つめ、ふらふらと揺れ動き、意味もなくゆっくりと流れていく景色を視界の端に捉えることがないまま、一歩一歩歩いていた。
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