陽だまりのように

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「え? そうだけど……?」  稔は豹変した貴子の態度に不思議そうな顔をする。 「あ、ごめんね。でも、ちょっと待っててくれる?」  貴子はそう言うと、物置へ向かった。十分ほど稔が待っていると、古いアルバムを持った貴子が出てきた。 「稔君。一太君って、こんな顔じゃなかった?」  パラパラとアルバムを開いた貴子が、ある写真を指す。それを見た稔は仰天してしまった。何故なら、写真の中にいたのは、さっきまで遊んでくれていた少年そのものだったのだから。
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