2人の日常

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『はぁぁ、まったく、これ何回目?』 呆れながら包帯を巻いて、少し怒った顔で見つめてくる。 「わ、悪い…1回スイッチハイると…とまんねーんだよ…」 『それでも包帯の消費量多すぎ、てか毎日どんだけ喧嘩してんの』 「…3、4回くらい…」 『ばっかじゃない。』 けなされたことに、恥ずかしくなった、 「っ…!うっせ…」 『…これ以上、心配させないでよ』 「……っ…!…ご、ごめんなさい…」 『ん、素直で。謝ったからには、気をつけること』 「は…い」 『ふふ…』 悪い笑みがこぼれている。 「お、お前!なに、笑ってんだよ…」 『だって、涼珠、可愛いんだもん』 「は、はぁ!?お、おまっ…バカじゃねぇの…////」 『とかいって、照れちゃってんじゃん…ほんっと、涼珠ってかわいぃ…♡ 』 そう言って、じりじりと近づいてくる、 「か、かわいくねぇし////か、可愛いのはお前みたいなこと…言うんじゃねーのかよ…」 『残念ながら違いまーす』 「お、おわっ…ちょ、んっ…//」 急にキスされてビックリしてしまう。もう、慣れているはずなのに…… 「はぁっ…///んっ、んぅ…///」 熱くてとろけそうな感触。背筋がゾクゾクっとして、頭がおかしくなりそうだ。 「っ~~////…うぁっ…///んっ…////」 涼珠は、必死に俺の背中に掴まって、快感に耐えようとしている。実際耐えることなんかできていない。そこが可愛い。 『ふふ…声いっぱい出しちゃってかぁわい♡』 「んな事…言ってっと…ぶっころすぞ…///」 『そんな顔でそんなコトいわれてもなぁ…説得力ないよっ…』 「んぐっ…!?」 思いっきり押し倒されて、上にはアイツが見下ろしている。それが悔しくて抵抗しようとするけど、身体は完全にきもちよくなっていて、動けなかった。 『あっれれ…?もしかして気持ちよくなっちゃった?』 心の中を見透かされた気がして、うっと声が漏れる。 『ほら…やっぱり可愛い♡』 「…っ可愛くっ…ない…///」 声が掠れると同時に、涙が溢れてきた。 アイツが目の前にいるだけでぞくぞくしてしまう。 『泣いちゃうとこも可愛いよ…♡ 』 こぼれた涙を振り払ってくれた。優しい目で微笑む顔に罪はなく、心が締め付けられる。 「うぅっ…////…ずるいぃ…///」 『ふふっ……だってぇ…』 首から鎖骨へとキスをし始めた。 「んっ…」 『普段はすっごく強くて…めちゃくちゃ怖そーなのにさ……』 首をカリッと噛まれて声が高くなる。 「い゛っ…////」 『こーゆー時だけ可愛くて、素直で、あまあまにとろけちゃうの…凄いそそる…♡』 小さな声で呟きながら涼珠の耳を舐める。声を我慢しようとしているのか、俺の肩に口を押し付けて、漏れないようにしている。 目は涙でぼろぼろになって、顔は耳まで真っ赤。あの喧嘩している涼珠とは別の人のようだ。 『声…抑えなくていいよ』 「ん゛っ~//////ひだりっ…やぁ…////」 勝手に入ってくる快感に、抵抗できていないところが 俺の心をくすぐった。 『そっか、左の方が弱かったね 。じゃあ…いっっぱい攻めてあげる♡』 「っっ~////もっ…やめ、てぇ///」 『んーじゃ、俺に「嫌い」って言い続けたら止めてあげるよ』 「ふっー…ふっー////んっ//っ////」 何故か止めてあげようとしたのに、涼珠は「嫌い」と言わない。 『あれー?どしたのー?…止めてあげないよー…』 「っやだ…///」 『じゃ、言って、ほら…』 「っちげぇよっ///」 『ん?』 涼珠は一生懸命息を吸って整えようとしている。 「お、お前の事……嫌いじゃ…ね、からさ……そんなの…言いたくない…」 『ただ嫌いって、言えば済むんだよ?べつに俺に言ってって言ってる訳じゃないし…』 ほんっと、変に頑固。 「それでも…ぜってー言わねぇ…」 『え~なんでよ~…笑』 「うっせぇ!!」 『!?』 急に抱きつかれて、少し動揺する。 『ど、どしたの…』 「俺は…いくらお前に向けてじゃなかったとしても、言った俺が悲しくなるから言わない。」 『ん…』 「あと…//………お前ん事……す…好き…だ、し、///ど、どーせなら…!…だ、大好き……って言いたい…し…////」 『ふ…もぅ、かわいすぎでしょ…』 「んっ…」 涼珠を抱き寄せて、もう言わなくていいよと、慰める。安心したのか、身体の力が抜けていて、寄りかかっていた。 「…安心した…」 『もっと、ぎゅーってしてもいいよ?』 また優しい目で微笑んで、とろとろにさせるようなことを言う。 「ん…//」 『へへ…♡かわい…♡』 幸せそうな表情で、俺を見つめてくる。自然と笑顔になった。 「はは…好きだぞ…」 『?なに?』 急に冷静になって、自分が言ったことが恥ずかしい事に気づいた。 「あ、いや、べつに///」 『違うよ』 「?//」 いきなり持ち上げられて驚く。 『聞こえなかったんじゃなくて、もっかい言えって、言ってんの』 「い、言うか!!/////」 『え~?何、恥ずかしいことなの?笑』 おちょくられて更に恥ずかしくなる。 「お前なんかに…//言うかばーか///」 『じゃあ、言える時になったら、その「好き」って俺に言ってね♡』 「お、おう…//」 変で、とても恥ずかしい約束をしてしまった 『じゃあ、先に言っちゃうけど、涼珠、大好きだよ♡』 「ん、俺も大好き…あっ…!///」 『はははっ…言っちゃったね…笑』 「っ~///…お前なんか、ダイッキライだ!!////」
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