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「シュークリーム好き?私、作ってみようと思うの」
「ああ、好きだね」
「でもさ、シュークリームって、クリームに薄いかわがくっついているだけで、クリームを食べているのと変わらないよね」
「たしかにね」
「そして食べにくいよね?」
「そうだね」
僕は坊主頭を撫でながら答える。
何故かわからないが、坊主頭は触ってしまうのだ。中毒性があるといっても良いかもしれない。
一時間後、出来上がったシュークリームを二人で食べた。美味しい。けれどこれはシュークリームではなく、クリームパンだった。けれどそんなこと口には出せない。シュークリームと思えば良い。そもそもシュークリームを作るとはいったけれど、それを食べようなんて言っていないのだ。シュークリームを作ると言って、そのあとクリームパンを食べたってなにも間違いなんて無いのだ。
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