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「はあ、あっ、あぁ、汚い、やめろ!」
「あんなに何度も洗ってやっただろ。──全部味わわせろよ、あんたを。あんたの味も肌のにおいも、俺に染み込むまで教えてくれ。次はしばらくお預けになりそうだからな」
次などないと、わかっているくせにそんなことを言いながら、テオバルドは穴の上でぬるぬると舌先を行き来させる。その刺激に耐えきれず、敏感な襞が妖しく蠢き始めると、太腿の後ろに手を掛けて、志貴の腰を殆ど垂直に持ち上げた。
苦しい姿勢に思わず息を詰め、詰るように見つめた先で、テオバルドがニヤリと唇を引き上げる。絡めるように目と目を合わせたまま、尖らせた舌をずぶりと志貴の後孔に挿し入れた。
「ひいぃ! やっ、あ、あぁっ!」
にゅる、ぬく、と生温かく柔らかいものが、志貴の中に沈んでいく。ぬるぬると敏感な入口を行き来したか思うと、尖らせた先を蠢かし、中の肉を味わおうとする。長いおあずけの果てにやっとありついた肉に、涎を垂らして食らいつく犬そのものの獰猛さだ。
「ひっ、あぁ、あ、やだっ、テオ、……あ……はぁ、あぁっ、んンッ!」
腰を揺らめかせて逃れようとしても、力強い腕にがっちり押さえつけられ、殆ど身動きできない。なすすべもなく、愛する男の舌が、自らの恥ずかしい穴を出入りする様を見ていることしかできない。
「いや、テオ、これ……もう、いやっ、ぁあ……」
「随分な恥ずかしがりようだな、衛藤にはしてもらわなかったのか」
「こんな破廉恥なこと、誰がっ……あぁんっ」
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