殺意の履歴

あとがき

　短編にわざわざあとがき付けるのも不粋ですが。
　冒頭引用したふたつのニュース記事のURLはこちら。（そのうちリンク切れになるかも）

https://www.sankei.com/article/20210501-W6JEZ4XHXJOOVOBWLN6TINMLUE/

https://dot.asahi.com/wa/2021032300065.html

　ともに検索履歴が有力な状況証拠になっておるわけですが、はたしてこれらをもとに有罪判決を出してもいいのか、という疑問が本作を書く動機となりました。
　てか、ホラー書きの私は、しょっちゅう「死体　処理法」とか「自殺に見せかける方法」とか、物騒なワードで検索しておるので、もし私が間違って逮捕されて検索履歴をほじくり返された場合、かなりやばいことになるんじゃないかと危機感を持ったわけです。
　誤解のないように言っておくと、きちんと合理的な疑いを差し挟む余地がないほどの立証がされた場合は、状況証拠のみでも有罪判決が出ることは問題ないと考えております。

　まあ堅苦しい話は置いといて、本作は楽しんでいただくことを目的として書いたものですので、少しでも面白いと感じていただければ、筆者にとって無上の喜びです。
　最後まで読んでいただき、ありがとうございました。