雨たちの集い

3/8
前へ
/8ページ
次へ
夕立はとても不満だった。 確かに夏の夕方にしか仕事をしない自分は、周りから見ると半人前に見えるかもしれない。 それでも、夕立は毎年みんなに認めてもらいたくて一生懸命雨を降らせていた。 (第一、僕の本名は『集中豪雨』か『局地的豪雨』だ。みんなが長い、言いにくい、なんで二つも名前があるんだ、って文句ばっかり言うから『夕立』って名乗ってるんじゃないか。でも今はすっかりそれが本名みたいになっちゃった。どうすれば雨たちの集いに入れてもらえるのかなあ)
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加