#3 備えあれば憂いなし…?

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#3 備えあれば憂いなし…?

遺跡にある家の部屋で療養し始めて1週間 僕の喉も怪我も少しずつ回復し移動は松葉杖を使いながら、声も枯れてはいるけど聞こえる程度までにはなった アズ「おはよー、具合どう?」 アズリエルが僕の部屋へ顔を出す 『お…はよ…ちょっとは…出る…ようになったよ…』 枯れた声で話してみる アズ「あ、ダメだよ無理に喋っちゃ…!悪化しちゃうよ?」 『少し…でも…話さなきゃ…もっと…声…出なく…なっちゃう…から…』 人間の声帯は使用されない分、劣化する だから少しは話さないといけないからと声は出そうと努力する アズ「これから学校あるんだけど、一緒に行かない?」 学校…?この場所に学び舎があるんだ… 『そう…だね…、行こう…かな…』 備えあれば憂いなし…とでも言えばいいだろうか? 少しでも必要な知識は入れておかないと大人になった時困る… ゆっくりと姿勢を変え、杖を使って移動し学び舎へと足を運んだ
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