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#0 プロローグ
これは一つの物語
もしも一番最初に落ちたニンゲンが生きていたとしたらの物語
地下世界に住むモンスターに助けられたそのニンゲンは怪我を負い、空腹も相まって少しばかり弱っていた
親子のような関係のモンスター3体に介抱してもらったニンゲンは、全快するまでの間、滞在させてもらうことに
しかし何せニンゲンです
魔法を扱う魔力も戦うための力も持ち合わせていません
ただ静かに生活をしていくこと10年
成長したニンゲンを案内するため、子供のようなモンスターと一緒に地下遺跡から出ていきました
ニンゲンを見送ったモンスターは安堵の表情と一緒に残酷な状況へ陥れられた
送り届けたニンゲンが生まれ育った村の住民に『誘拐したモンスターだ』と誤解され、そのモンスターの言葉も聞かず無残にも殺してしまったのです
これはその事件を知らぬまま、18歳へと成長した一人のニンゲンが織りなす話です
『誰も殺さないで済む世界』で平和に終わるのか
はたまた『殺してでも仇を討つ残酷な世界』になるか想像もつきません
そんな世界へようこそ...
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