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#1 もう一つの家族
少し過去に遡るとしよう
僕は『シグレ』
僕とは言ってるけど、一応女の子だ
雰囲気とか背格好とか男の子っぽい印象らしい
これは僕がまだ幼い頃、まだ8歳の頃
『イビト山』に落ちてしまった頃になる
イビト山にある穴は相当深く、植物の根などにぶつかり怪我をしたと同時に底へ落下してしまった
そんな僕はダメージが大きく、痛み悶えることしか出来ずに居た
(あ…僕…死んじゃうのかな…)
そう悟った瞬間、柔らかく優しい声で
?「…大丈夫?君…僕の声聞こえる?」
とそんな声が聞こえた
同い年くらいだろうか…身体が動かないため顔は確認出来ないが、朦朧とした意識と乱れた呼吸からマズいと判断した子は
?「…っ!ひどい怪我…!待ってて!今誰か呼んでくるからね!」
とおもむろに走って行った
そしてそれを見届けた後、僕は意識を手放した…
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