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#2 1つのタマシイ此処にあり
暗い…浮いた感覚だ…
僕は一体…どうなったんだろう…
『……っ?』
ふとした瞬間に目が覚めた
すぐ見えたのは…綺麗な部屋の天井…
少しばかりか薬品のような物の匂いもふんわりと香る
?「あ!ママ、パパ!気がついたみたいだよ!」
『……!ぃっ!』
?「あぁダメだよ動いちゃ、怪我治ってないんだから!」
気がついた…?
あぁ…そういえば僕…穴に落ちて怪我をして…その後のことは記憶に無いや…
?「あらあら!よかったわ!あなた、アルフィーを呼んで!もう一度診てもらいましょう!」
?「あぁ、わかった。すぐに呼ぼう」
白い…動物?が3体…?
そのうちの1体の王様のような姿をした動物が《アルフィー》という人?を呼んだ
アル「よかった、意識ははっきりしてますね!ですが、落ちたショックか花の花粉を吸い込みすぎた影響で喉に炎症が起きてますね」
あぁ…どおりで喉が痛いわけだ…声も出せないみたいだし…
?「まぁ…一体どうしてあげたらいいのかしら…」
アル「ご安心ください女王様、薬を処方させていただきます。これを食後に必ず飲ませてあげてください、炎症を抑える効果がありますので」
?「ありがとうアルフィー、いつも助かるわ」
アル「いえいえ!もったいないお言葉です!あ、あと炎症を悪化させないために食事は喉を通しやすいものでお願いしますね!それとさすがに会話出来ないのは大変でしょうから…」
と黄色いトカゲのような外見をし、メガネをかけた生き物が僕を見ながらこう聞いてきた
アル「ねぇあなた、文字とか書ける?」
(何を聞いてるんだこのトカゲは…)
と少し呆れてしまったが書けるのは事実なので頷いておいた
アル「それじゃあ、しばらくは筆談になるだろうからこのノートとペンを使って話したいことがあったら書き込んでね!」
筆談…初めての感覚だ…
アル「あと、ミニデスクの方にベルを置かせてもらったわ!これを鳴らして女王様や王様を呼んでね!足も怪我してたから治るまでは安静にしてなきゃだから」
ここまで人間にするのかここの動物は…
〈ありがとうございます、アルフィーさん〉
僕はそうノートに綴った
アル「いいのよ!それじゃあ、お大事にね!」
適切といっていいほどの診察を終え、一気に静まり返った部屋になる
あんなガヤガヤだったのにびっくりだ…
トリィ「自己紹介が遅くなってごめんなさい、私はトリエルよ。この遺跡の管理人をしているの」
アズ「僕アズリエル!同い年くらいかな?よろしくね!」
アズゴア「私はアズゴア、無事でなによりだよ」
揃いも揃って自己紹介…
〈僕はシグレ…助けてくれてありがとうございました〉
トリィ「そんな畏まる必要ないわ!回復するまで看病するわね!」
アズ「僕もお手伝いするー!」
(見た感じ親子のようだけど…優しいんだなぁ…)
と思っていたんだけど、診察の疲労か眠くなりそのまま眠ってしまった…
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