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透の部屋の大きなベッドに裸で横たわって、服を脱ぐ透を見てる。 月明かりに浮かび上がる姿が彫像のように綺麗で色っぽい。金塚さんが透の色気がヤバイって昼間言ってたことを思い出す。そういうモードがオフになってた僕は、そんなことにも気づいてなかったんだ。 彼はいつも僕を脱がせて、自分は後で脱いでじっと見下ろす。 強い視線に晒されて、息が乱れる。 彼の指が肌を辿って胸の尖りに触れたとき、小さく喘ぐ僕の胸の先にきゅうっと母乳が集まって来る感覚がして、僕は慌てて両方の乳首を両手で押さえた。感じるとおっぱいが出るなんて知らなかった。 「どうしよ、出ちゃう」 困って透を見上げたけど、出ちゃう、じゃなくてもう出てて……押さえた手の下から脇の方へお乳が流れていく感触がした。 透が「なんか、くるもんがあるね」と言って顔を近づけ、あっという間に僕の片手を無理矢理外してシャアッと噴き出た母乳に構わず乳首を口に含んだ。 「んっ……や、あっ……」 律にしか吸われてないそこを舌で転がされると、眠っていた官能が頭をもたげて、下がカンカンに熱く、硬くなった。 透はお乳がかかった顔を手で拭い、薄甘い、と呟いた。 「ちょっと予想外な方向からエロいな」 「なんかやだ……」 「久しぶりだから、あんたのその恥ずかしがる顔もダイレクトにくる」 胸を隠してた両方の手を取られてベッドにぐ、と押し付けられ、透が僕を色っぽい上目遣いで釘付けにして、ゆっくりとまた乳首を(ねぶ)った。 肉食獣みたいに、ぺろり、ぺろり。時々舌先を固くしてくりくりと弄って、最初ほどは勢いがない僕のお乳がたらたらと流れるのを観察してる。 僕は……完全に目覚めたエッチな僕のまま疼く後ろを慰めてもらいたくて足を開いた。 「とおる……ほしい……」 何か月もその気にならなかったのが嘘みたいに、火が付けば乾ききった欲情は一気に燃え上がって目が眩む。 透は僕の求めるソコに入れた長い指をゆっくり抜き差ししながらゴムに手を伸ばした。 指だけで気持ちよくて、身をよじる。でも指じゃ足りなくて自分で腰を揺らしながら、そこを埋めてくれる熱を待っていた。 ゴムのパッケージを開ける手が滑るのか、珍しく焦れたらしい透が歯で破くようにした。荒っぽくてもかっこいい……僕の、世界にたったひとりの(つが)い。 「あんっ!」 ぐっと押し入ってきた久しぶりの質量の、苦しさよりも快感が勝る。始めは緩く慣らすように、やがて勢いを増して揺すぶられて、リズミカルなその動きに合わせて高い声が漏れる。 「い、いいっ……とおる、とおるっ……あ、あっあっあっ!」 透が僕をすくい上げるように抱きしめて、激しく突いてくる。その激しさに感じて感じて、自分で上げる嬌声に余計に煽られる。 揺さぶられながら透を見上げた。透も僕を見下ろしていた。窓明かりが浮かび上がらせる端正な顔の陰影が、押し寄せる快感の涙で滲む。 どうしてこんなに好きな気持ちを置いとけたんだろう。好きで好きで好きで……こんなに素敵な人が僕を生涯のパートナーに選んでくれたっていうのに。僕を求めてくれてるっていうのに。
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