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「だって。スーちゃん。会社では僕の事知らんぷりするんだもん。ちょっと焼きもち焼かせたくなっちゃったんだよ。」
「もう。サッちゃんの意地悪。」
いい年したズラのおっさんが、頬を膨らませていても全然可愛く見えない。
つうか、何この異様な光景。
「高橋君。この傘使ってくれ。」
あまりの出来事に唖然としていると、何事もなかったかのように、課長が自分の傘を差し出してきた。
「あ······は、はい。」
俺が傘を受け取ると、2人は仲良く相合傘をしながら、夜の街へと消えていった。
end
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