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「うわー。結構降ってきたなー。」
急な夕立で立ち往生してると、誰かに後ろから肩を叩かれた。
「高橋君。僕の傘に入っていくかい。」
後ろに立っていたのは、ゲイと噂の佐藤課長。
「あ、いや。大丈夫です。課長が濡れちゃいますから。」
「いやいや。遠慮は要らないよ。」
そう言うと、課長は俺の右腕をグイッと引き寄せて、そのまま歩き出そうとする。
まずい。このままでは、何処かに連れていかれてしまう。
身の危険を感じ、冷や汗をダラダラかいていると、今度は誰かに左腕を掴まれた。
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