無限の二人 ~子どもの頃の友達~

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「ていうわけで 俺今度、彼女と同棲することになったから」 「良かったじゃん 凄いな」 「お前はどうなんだよ? 母親なくなって一人だろ? 寂しくはないか?」 「寂しくはないね 一人って気もしないから」 「意味分からんが この際どうでもいい 俺の話を聞いてくれ」 「毎日楽しいか?」 「もうすんごく 幸せだよ俺って 明日死ぬんじゃないかなってくらい」 「明日死ぬくらいなら 今日不幸でもいいや」 「そういうことじゃないんだよ 毎日好きな人がそばにいる 俺は今強いぞ? やるか?」 「強いならやらないよ」 「いいぞ? 誰かのためって やっぱり生きてるって気がする」 「自分で精一杯なんだよ」 「大丈夫 いつか分かるときが来るから」 「いつだろうな」 「良く分からんが 一人じゃないんだろ? その人のために 頑張ってみろよ?」 「人のためにね~」 「やってみなって」 「頑張ってはみるけども 出来ないと思うな うん やっぱりむり」 「早いな諦めが」 「いつか タイミングがあったらね」 「案外早いかもよ?」 「それはないな」 「いやいや、近いうちにね」 「いやいや」 「いやいやいやいや」 「いやいやいやいやいやいや」 「いやいやいやいやいやいやいやいや」 「切りないわ」
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