無限の二人 ~遠くまで~

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振り向くと自然と笑顔になっちゃった 「あら~なに~? お姫様のお迎えですか?」 「うっさい どうせ迷子なんだろ?」 「迷子じゃないよ どこまで行けるか勝負」 「ここどこか分かってるの?」 「歩いてきた先の成れの果て」 「表現おかしい気がするぞ ってか知らないんじゃねえか 迷子じゃんか」 「ちーがーいーまーすー」 「分かったよ 迷子じゃないのね 分かったから 早く帰りますよ」 「なに~?帰ってきてほしいの?」 「ほしくなきゃ こんなところまで迷子を 探しに来ないだろ」 「仕方ないな~ そこまで言うなら帰ってあげるよ あ~あ、もうちょっと 旅したかったな~」 「それならお好きにどうぞ」 「嘘じゃ~ん 帰るよ~ 帰るからゆっくり歩いて~」
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