イエーイ、地獄行きの切符を手に入れました。それは気の合う仲間っていう代物です!

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イエーイ、地獄行きの切符を手に入れました。それは気の合う仲間っていう代物です!

お父さんが木ノ内守、ではなくて八田守だった頃。 まあ、相当イってるやくざだったらしい。炊事?洗濯?そんなもんできるわけがない。昔っから悪くて。ずっと悪いままこの人は死んでいくんだと思ったのだと林は言った。 「俺はあの人と同じ地元でね。中学からよく可愛がってもらってたよ。ガラの悪い場所でね。まあ、みんな不良だったよ。それでもまともになる奴は山ほどいたけど、八田先輩がまともになるなんて、天地がひっくり返ってもありえねえ話だと思ってたよ。実際その通りでさ。族上がりから本職になって、うん。ちょうど、良かったよ」 「ちょうど?」 「天職。あの人にとってやくざは天職だったよ」 「そうなんだ」 閻魔の八田。という二つ名がついたのは、お父さんが入れ墨を入れてすぐの事だったらしい。あいつに睨まれたら地獄行きだと。そんな伝説があったらしい。そうなんだ、と私は乗り気がしない声で林の車の助手席で携帯をいじっていた。もうこれからこの携帯は使えないので、画像のバックアップやサブアドを取得したりしていたのだ。そんな私の態度に呆れたような声で林は言った。 「お前……随分肝が据わってるな」 「そう?」 「疑わないの?」 「なにを」 「俺が言っている事、嘘かも知れないぜ」 「そう」 「本当は、お前の父さんの敵でさ。父さんを殺す為に来たのかもしれないんだぜ。あんまり人を信用しちゃいけないよ」 「そう言う場合さ。私も死ぬ訳だよね」 「うーん。まあな。運が悪けりゃ。良くて、レイプされたりするかも、だろ?綺麗な足、してるぞお前」 そう言って林は私の太腿に手を乗せてするり、とスカートの中に手を差し込んだ。私は何もしなかった。私の顔を覗き込みながら面白そうに林は手を進めて行った。私のパンティーの布地を何度か太い指で擦った後、隙間から指を差し込んできた時も私は何もしなかった。すると林はいいのか?と言った。 「おい、抵抗しないと挿れちまうぞ」 「すれば?」 「お前……」 「私、処女だよ」 「いや、その」 「もし、あんたのその汚ない指、突っ込んだらお父さんに言うよ。あんたが本当に突っ込みたい相手に「お父さん、この人、私のおまんこに指を挿れたの」って言うわ。そしたらあんた、多分一生愛されないでしょ?良い気味。殺されちゃえばいい。ばーか、ばーか」 「ひどいな、お前」 「うん、自分で思う。私、人の感情がないのかもしれない。人がこけたら痛いと思う、人が悲しんだら可哀そうだと思う。人が幸せなら私も幸せ。そんなこと、一度も私、思った事ないんだよね。異常かな。よく解らないけど。ただ、人が不幸になったらすごく気分が良くなるんだ。異常だね。でも……私さ。お父さんが私の事好きだよ、大事だよって言ってくれる時だけが、幸せになる。私、もてるから。何人も告白してくれたけどさ。お父さんがお母さんを抱いている時のあの、かっこいいお父さんだけが。私をじゅん、と濡らすの。それだけが、私にとっての正常。だから、私、お父さんの事、欲しいんだ。それだけ。他になんにもいらない。そのチャンス、あんたが創ってくれるんでしょ、林さん」 「……お前、まじで八田さんにそっくりだな。びびるよ。昔のあの人そっくりだ」
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