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莉里の長台詞
ヴァスカン・ナーダが、メルの体を締め付けていた。
昔から何度かあった。年上の親戚のリディエラ・パストーリ・パラストールに意地悪したりイタズラした時も。
ママ凄い怖いんだ(泣)
「ああああああああ!リリちゃん助けてええええええ!」
この期に及んで莉里は寝以下略。
「うん。反省して。メルヴィン」
正式名で呼ばれたら最後だし、ヴァスカン・ナーダに僕は食われようとしていて。
ところでリエモン君は、えー。って顔をして僕に審判が下るのを待っていた。
「寝てる女の子相手に無理矢理は駄目。ウエスト・ランドの法律でも捕まる。アースワンだとーーどうだっけ?」
「メル殿のご母堂様に申し上げます。強制性交罪という、どこに出しても恥ずかしい最低の犯罪がございます」
「ええええええええ?!大体解ってたでしょう?!リエモン君がいた段階で!リリちゃああああああああん!L・O・V・E・リリちゃん!寝返り打ったらパンツが!プリップリのお尻が!いつもこうだよ!ウェイ・フォー・ミー!ああ締め付けがあああああああああ?!」
哀れな子犬ちゃんが罰を受けようとした時、
「ああああああ。うるさいのよさホントに。正直多忙すぎるのよさ」
世界有数の超巨大企業。ガーファすら一部凌駕する稲荷山グループ現総帥は目覚めた。
「リリちゃああああああああん!今僕大変なのホント!ママやめてってだから!」
「でも痴漢は罰する」
「んー?メルママ?珍しいのがいるのよさ。ジョナサンはパパといるのよさ。さっさと子作りするのよさ。メルの妹ちゃんが出来るのよさ。ひまわり赤毛に銀髪おっぱいと子作りラッシュで縦ロールが怒るのよさ。あれ?莉里は何を言ってるのよさ?」
未来予知。無意識に語る言葉は、回避不能の未来を言い当てるのだった。
「我等モフモフの丞たる、麗しき莉里様に申し上げます。これなる異世界よりお越しになられたメル殿のご母堂様は、学園国家アカデミーのヤリーー国王陛下をお求めでございます。莉里様におかれましては、お知恵をお貸しいただきたく」
狸右衛門にとってもジョナサンはヤリチン認定されていた。
「あーん?メル坊が既にほぼストーカーの如くスケベなのに?莉里の未踏の赤ちゃん部屋はパパのものなのよさ。うちのママ以下こっちのママ達は揃ってエロエロになってるけど、生憎こっちのパパ連中はエロを封印してるのよさ。過激表現の先に待つ展開は強制削除の刑なのよさ運営には逆らえんのよさ。既に莉里はその力の一端に触れた手前、前みたいになるのは避けたいのよさ。もうリリスはコリゴリなのよさ。メルママだって危なかったのよさ。夢界でパパの愛人に列挙されるのは嫌なのよさ?」
凄いメタな発言があった。
そう言えば、前にエメルダは嫌な夢を見た気がしていた。
「でも、私は先生のワンちゃんに奥ゴリゴリされたいんだけど。メルが貴女にしたことは謝る。ごめんなさいうちの子が」
エメルダは母親としてきちんと謝った。
「どうでもいいけどうちの国民は既にメルママにすり寄ってるのよさ。動物タラシ込むのは莉里の領分なのよさ。教えるからメル坊連れて帰るのよさ。莉里の考えたところ、パパはママから逃げてるのよさ。ハデスとママセルピナの追いかけっこなのよさ」
「うん。ありがとうリリちゃん。ところでメルはどう?ウエスト・ランドでは婿取りって風習があるんだけど」
「完全に無回答なのよさ。莉里の眠りを邪魔するなら、母子揃って滅魂の鬼火で焼くのよさ。我が子の縁談後押ししたいのよさ?」
何だかキリがなかった。
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