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神界でベロベロ
そう言えば、ハナちゃんとしたのいつだっけ。
白銀正男は、ぼんやり妻との情事の記憶を辿っていた。
この前世界的にブレイクしたINORIのコンサートで引っ張りだこになってしまい、INORIツアーはワールドワイドで行われ、ハナちゃんがついてきたのは嬉しかったなあ。
コッソリ唇に指を当てるのは、ハナちゃんがしたいって時のサインだった。
ハナちゃんのおっぱいは、8人目のシジミを生んでからプックリプックプクに張っちゃって、思わず吸い付くとそれは凄いエッチに反応して。
先週はメルボルンのセレブなホテルで気絶するまで。
絶対出来たと思ったんだけどなあ。
気が付くと、勘解由小路がこっちを見ていた。
「裏切りか?正男」
「酒臭い息吹き掛けんなお前!そう言うのはあっちの勇者にしろよ!雪さんに付き合わされてベロベロになってる勇者に!」
「9人目が出来ないのを気にしてるようだがな。理由は簡単だ。俺も緑の後で同じようなことがあった。お前の覚醒と同時に、急速に霊的格差が広がってる。お前はもう完全に神になりかけている。神って奴は中々子供が作れんようだ。うちの三つ子は緑の奇跡のリプレイに近い。しばらく子作りループしてろ。あと、飲め正男」
置かれたロマネ・コンティをラッパ飲みした。
「最近、この手のワインはよく飲むんだが、まあ美味いなやっぱり。ただな!ヴィンテージワインをデキャンタするって何だ?!何様なんだお前は!うははもう一本!ホースはどこだ?!」
「あるぞーここに!咥えろ正男!流し込むぞそーれうはははは!」
この世で1番勿体ないヴィンテージワインの飲み方だった。
「あーでもここ悪くないぞ。俺用のソファーもあるし。何だ?何か文句あるのか?」
最低の酔っ払い共め。
神界の女神にして白銀正男の弟子である弁天は、突如乗り込んできた酔っ払い共の相手をさせられていた。
「弁天!盃が小さい!もっとデカいの持ってこい!雪さん!もうこうなったらとことん行くぞウェーイ!」
ところでジョナサンはウィスキーのビール割を流し込み、ヘベレケになっていた。
「こんなに酔ったのは久し振りだうはははは!確かこんな風に!」
「うおおおおい!私の尻をムニムニすんなって!」
弁天は叫んでいた。
「乃木蛇ちゃん食ってたビッチが何言ってんだお前は!山はムニますか海はムニますかって奴だろう!教えてくれマコマコいないし!安心しろ神界にセクハラの概念はない」
「んぎゃああああああああ!セクハラハデスが!」
「やっぱり尻はマコマコの足元にも及ばないな!弁天の尻もおっぱいも無意味なクソおっぱいだ!マコマコおおおおおおおお!俺専用のマコマコ!どこですかあああああ?!」
マジで死ねよハデスお前は。
「まあ今回はこの程度だ。俺達おっさんがエロを封印した脇ではこの有り様だ」
障子を乱暴に開くと、雅な庭が見えたのだが、立派な松の下では、こんな光景が広がっていた。
「ああルルちゃんもう駄目だって!」
「もうちょっと気張りなさいなイーサン♡ああ♡赤ちゃんが♡」
星母神ガイアが、旦那を搾り取ろうとしていた。
「ん?うおおおおおおおい!誰だ?!こんなとことで立ちションしてんのは?!」
「え?何やってるのよ降魔!一列に並んで!」
廊下の縁に立って、おっさん達は並んで用を足していた。
「あーごめんなー?人が散々裏切り者扱いされてんのにそっちはラブラブか。これを食らえー!うはははは!」
最低の放尿勇者の降臨があったという。
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