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お酒臭いわね。あんた達。
ガイアはドン引きしていた。
とりあえず捕まったイーサンの口にワインボトルを突っ込んで、勘解由小路は言った。
「女達がエロエロになってるのは解っているんだ。だからこうして哀れな介護員のおっさんの救助をだな」
あんたは何を言ってるの?
「おっぶあああああああああ!確かにルルドは最近凄くて!ああああああああああ!酒お代わり!あと洗面器!」
「とりあえず飲んどけイーサン。これでフニャれば完璧だ。お前も仲間だ。正男!何か弾け!あれだ!アウト・ブラッディ・レイジャスだ!ジョナサンもリュート弾いてろ!」
「おおおおおう!弁天!俺のクラヴィネットは?!あった!俺が最強だあああああああああ!だってクラヴィネットだし!」
酔っ払いの酷い演奏が始まった。
ベロベロの酔っ払いがふざけている脇で、ガイアは弁天を手招きして言った。
「ねえ。何なの?あれは?」
「解んない。いきなり来たのよあいつ等」
「こっちは火が点いてるってのに。ああ!イーサン大丈夫?!ベロベロになってジャズロックに合わせて裸踊りを!」
「確か、魔上皇后もハデスを探してるわよ。正直、どっちもどっちよね?情けない有り様」
「あんたはあんたで言える?忘れてないわよ?乃木将軍のことは。正月にその話題は流石にどうかと思ったわよ?貴女、コッソリ何か悪さしてない?」
前の正月、弁天は軍神乃木希典をペスと名付け、東京をおっぱいゾンビだらけにしようとしたことがあった。
「もうホントに懲りてんのよ!私は何もしてないって!」
「そうだ!弁天はやってない!女媧イザナミ弁天のビッチ三姉妹は今回何もしていない!だから安心しろビッチアンズ!イーサンに跨がってヌプヌプしてた俺の元カノビッチ!」
「殺すわよ降魔あんたしまいに」
「大体よく考えてみろ!お前といいマコマコといい涼白さんにジョナ嫁愛人とどいつもこいつもエロエロになっている!一方こっちはこれ以上嫁とエロエロになったら完全に読者のそっぽを向かれ、行き着く先はリリスの再来だ!もう強制非公開はコリゴリだそうだろう!ジョナサンに昏睡レイプかました異世界ビッチババア!」
そうだそうだ!レイプ被害者は言っていた。
「そこの伎芸天!酒持ってこい!ホントに伎芸天なのか?!このワイドなおばさんは!すっごいワイドだな!日本語に訳すとぶっとい!そりゃあジャクソンも人質とって立て籠るだろうが!元々ワイドだから腹の中にコアファイター入ってんのか?!酒持ってこい!」
怒り心頭の伎芸天が奥に引っ込み、空間を割って現れた真琴が勘解由小路の左腕を掴み、神殿を破壊したフランチェスカとエメルダは、真っ正面から神殿の廊下を闊歩してジョナサンを求めていた。
「うわああああああ!マコマコ急にどうした?!」
「まだるっこしいのは苦手でちゅ♡イヤリングを外せば済むという結論に達しました♡」
「ああああああああああ!フラさん!エメルダ!要するにエメフラおっぱいが!」
「貴方ー?子作りしましょ♡」
「ちょっと待てフラさんんんんんんんん!今ゴーマがエロ封印だってさ!俺だって一生懸命泣いたり叫んだりしたのに強制非公開されたら困るって!」
「今ならお口でペロペロしてあげる♡貴方が私達のニャンニャンちゃんペロペロしてたら一緒だもの♡」
「うわああああああああああああああああ!ゴーマゴーマゴーマああああああああああ!どうしよう?!エメフラが俺のワンちゃんをああああああああああ!」
「うわああああああああああああああああ!マコマコおっぱいをしまえ!ああこのピンク色が何故に俺を惑わせるか!お前等ああああああああああ!頑張れえええええ!」
「ああしゅき♡しゅきしゅきまー君♡八花ちゃんの次は九花ちゃんにする?鬼ヘミちゃんがこんなになってるだすよ♡ヌキヌキしてくじさいおじしゃま♡ハナちゃんは完全に正男専用だす♡」
「うわああああああ!ああハナちゃん!ハナちゃんがあからさまに俺を誘ってる!」
何だか周りが酷いことになっていた。
島原雪次は、無関係を装っていた。
流石に志保はこんなことしないし。
大体今臨月だしな。無理は出来ない。
肩を叩かれ、振り返って悲鳴を上げた。
「志保!何でいるんだ?!パジャマのボタンを閉めろおおおおおおおおお!」
パジャマ全開の臨月ママが、お腹を晒して夫を求めていた。
「来ちゃった♡雪次君♡お迎え棒って話を真琴さんから聞いたの♡あっちの奥さん達は普通にしてるらしいわよ?」
「勘解由小路いいいいいいい!この状況は何だああああああああああ?!」
正直、勘解由小路はそれどころじゃなかった。
「待て!マコマコ概要は理解した!プロセルピナの超認識を使ったんだな!」
「ミントのベッドを用意しましゅ♡存分に踏みにじってくださいクソミンテーのボケを♡強制非公開などお気になさらず♡公開されていないところで私達は何日も何ヵ月も子作りしてきたじゃないですか♡ああ愛してまちゅ♡あん♡降魔さんの体温で♡先に達してしまいまちた♡オス蛇ちゃんくだちゃい♡」
「ああ。あああ。ああああああああああ!もう許さん!大人しくしてればこれか!いつもの奴中止!お前等!今回の馬鹿だ!とっとと出てこいエルズリー!」
空間を割って引っ張り出されたのは、さっき酒持ってこいって言ったワイドなおばさんだった。
「ああ?!ハナちゃん?!ハナちゃんがああああああああああ!どこ行った?!」
「エメフラもいない!ゴーマ何したお前?!」
「待てお前達。妻が消え、今いるこの太ましい女性は女神エルズリーだな?」
「もう頭に来た。長台詞なんか知るか。滅べエルズリー」
「気持ちは解るがよ?いつものあれがなきゃお前ただの迷惑な奴だぞ?」
「とりあえず、話聞かせろよ。こいつを撃つかどうかはその後だ」
ふらつきながら包囲を狭めてくる酔っ払い3人は、さながら、ゾンピパウダーでも鼻から吸ったみたいだった。
勘解由小路はイライラしながら、駆け足でいつもの奴を始めた。
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