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「………さて。お前はこれからどうするんだ?」
デカいなぁ。入ってきた時は絶対即逮捕だと思ってた。てかこんなに犯人を捕まえるチャンスあるのに手出ししない警官とかいるんだ。
「どーしよっかなぁ。このまま立てこもるのもアレだし、さっき話聞いてもらったらすっきりしちゃったし。捕まってもいいけど、これから先を生きるのもしんどいし疲れたから死にたいなぁ」
「自死するつもりなのか」
「まあね。止めるの?」
「いや。逮捕はお前の意思によって判断するって言っただろ」
「そっか、そうだね。お兄さんはどうすんの?」
「俺か、俺は………生きていたら警察官を辞めるだろうが、このまま遂げられない志を抱いて苦しみながら生きるより、俺も死にたい気がするな」
「そっか。………ねえお兄さん、俺1人で死ぬの怖いからさ、一緒に死んでくれない?」
「……わかった」
「ありがとう。まあ爆弾とかそういう同時に死ぬ系の物は持ってないんだけどね」
「……………」
お兄さんが黙り、なにか考えこんでいる。
「お兄さん?」
「………死ぬプランを考えた」
「プランって」
噴き出す。楽しい計画を立てるみたいに。
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