1-3 人生最後のデートだと思っていたのに/必要とされたかった

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1つ、奇跡的に相性が良いと思える企業があり、とんとん拍子に最終面接までいった。 運命の企業があるとはこう言うことか……!と、テンションがあがった。 一緒に選考を受けている中で、気が合う友達もできた。 その友達と、一緒に内定もらいたいね、とメールや電話で励まし合った。 一緒に内定をもらった後に、どんなお祝いをしようか。 我慢していたことをいっぱいしたい。 ショッピングを楽しみたい。 ドラマや映画を飽きるほど見たい。 テーマパークで1日遊び倒したいし、旅行も良い。 そんなことを、友達と2人で夜通し語り合った。 しかし、そんな日々は突然終わりを迎える。 私の元には、「お祈りメール」が届いた。 そして、友達は内定が出た。 そのことを知ったのは、友達から直接教えてもらったのではない。 友達がやっているSNSに 「内定出た!第1志望!」 と投稿されたのを見ただけ。 (何で私が……) という気持ちを抑えて、おめでとう、と、メッセージを送った。 返事は、ぷっつりと途絶えた。
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