316人が本棚に入れています
本棚に追加
1つ、奇跡的に相性が良いと思える企業があり、とんとん拍子に最終面接までいった。
運命の企業があるとはこう言うことか……!と、テンションがあがった。
一緒に選考を受けている中で、気が合う友達もできた。
その友達と、一緒に内定もらいたいね、とメールや電話で励まし合った。
一緒に内定をもらった後に、どんなお祝いをしようか。
我慢していたことをいっぱいしたい。
ショッピングを楽しみたい。
ドラマや映画を飽きるほど見たい。
テーマパークで1日遊び倒したいし、旅行も良い。
そんなことを、友達と2人で夜通し語り合った。
しかし、そんな日々は突然終わりを迎える。
私の元には、「お祈りメール」が届いた。
そして、友達は内定が出た。
そのことを知ったのは、友達から直接教えてもらったのではない。
友達がやっているSNSに
「内定出た!第1志望!」
と投稿されたのを見ただけ。
(何で私が……)
という気持ちを抑えて、おめでとう、と、メッセージを送った。
返事は、ぷっつりと途絶えた。
最初のコメントを投稿しよう!