船を出す

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朝起きると、ぼくのおなかに圭くんの足がのっていた。 圭くんもぼくもパンツ一丁で汗くさい。 窓をあけると、外は少しだけ爆竹のにおいがしたけど、ゴミは全然落ちてなかった。 「真くんおはよう、起きたね。昨日はようがんばったね。もう二人とも風呂にも入らず寝てしもうて。早う入っておいで。気持ち悪かろう」 ぼくは千佐おばさんにあいさつをしてうなずいて、さっさとシャワーを浴びた。 圭くんはまだ起きていない。 意外だけど、治男おじさんはもう仕事しているらしい。 「千佐おばさん、爆竹のゴミはおばさんが片づけたと?」 「まさかまさか。まだ暗かうちに市とアルバイトの人たちで清掃してしまうとよ。ありがたかねえ。散らかした圭がまだ寝とるとはばちあたりやけどもねえ」 ぼくもそう思った。 「あ、写真ができたら持っていくけんね。ほら、真くん、ごはん食べなさい」 「ありがとう!いただきまーす!」 写真と言えば、じいちゃんの写真がいつもより笑っていてほっぺたが赤い気がする。 たぶん気のせい。 そんなわけで、ぼくの自由研究はこれでおしまい。 夏休みの自由研究も卒業だと思うと、とても気持ちがよかった。 【完】 8c3e9292-5263-4fc4-afd4-5811e4cd5661
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