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そこは、真っ白できらきらしていて、何も見えなかった。 一面の銀世界であった。 よく目を凝らすと、サラサラとこまやかな雪が降っている。 「きれい…。」 小さな頃は、お正月やクリスマスの時に家の近くにも雪が積もって雪だるまをつくったりできていたけど最近は手でかき集められるほどの雪が降らなかった。 どこを見ても、白、白、白。 こんなにも降っている雪を初めて見た。 「きれい…。」 あんだけ本を読んでるのに、いざとなると素敵なことばの1つも浮かんでこない。
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