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最後に着いたのは、 ぼんやりとした球形の明かりがともっている部屋だった。 広々としており、床は大理石。 天井や壁はまるく一体化しており、ガラスのような透明なものでできていた。プラネタリウムのように部屋を包んでいたが、外は真っ暗で何も見えなかった。 書斎のような場所があり、地球儀や羊皮紙などが置いてある机が置かれていた。近くには天体望遠鏡もあった。 一方、残りの空間には花がいけられた縦長い花瓶がのせられた小さなアンティークテーブルと、一つの機織り機、 そしてこの世のものとは思えないほど輝く、美しい織物が並べられていた。 誰もいないようだけど、ここはどこだろう? この人の家? だとしたら奥さんもいるのかな? そんなことを考えていると、奥の扉から一人の若い女性が出てきた。
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