七夕の日に

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「あたし、何かこっかな~!」 屋台でりんご飴でも買って帰ろう、と思っていたら小さな子たちが話しながら走っていった。 「そうか。短冊。」 小さなころは幼稚園とかで書いてたけど、しばらく書いてないな。 せっかくだから、書いていくか。 さっきの子たちが向かった方へ、とぼとぼと歩いた。 すでに笹にたくさんの短冊がつるされていた。 またいつものように何事もなく過ごせることを書こうとしたが、 誰かの声を思い出して、やめた。 「あれはさっきお願いしてきたし、他のを書くか。」 意外と思いつかないな。
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