託された・最期の思い
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心臓を提供した俺の遺体は傷が目立つことなくガーゼで保護されている。 「みんなありがとう。」 家族の温かい気持ちに触れ、自分でも驚くほど穏やかな気持ちで通夜、葬式を見守った。 俺の体は焼かれちゃったけど、心臓だけは
あ
の
子
の
中
で
生
き
続
け
る
。 あぁ、そろそろ来たな。 キラキラと光る渦が目の前に現れ俺のこと迎えに来たのだと悟った。 「さようなら。」 その渦の中に俺は迷うことなく飛び込んだ。
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