託された・最期の思い

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その何かは見つけている最中に死んじゃったから今更意味ないんだけどな。 そんなことを思い出しながら自分の遺体と両親を見ていると、そこに誰か入ってきた。 その手には俺の運転免許証が握られている。 あっ、そうか。 俺は── あれは3ヶ月前のことだ。 たまたまテレビを付けっぱなしにしていたら流れてきた。 普段は興味を示さない臓器提供の話をなぜか真剣に見ていた。 こういうことでも誰かの命を救える方法があるのか。
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