託された・最期の思い

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テレビでも脳死してから時間は限られてるって言ってたな。 死んでからも家族に迷惑をかけてしまうなんてな。 「ごめんな…バカな息子で。二人の気持ちは届いたし、決断は任せるよ。」 そっと呟いた。 その瞬間、両親は一斉に俺の遺体を見た。 俺の声が届いたのか偶然かはわからないけど、思いは伝わったように感じた。 ガチャ…とドアが開く音したと思ったら遅れて着いたのは弟だった。 弟は 「兄貴、何やってんだよ…。」
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